新なぜなぜ分析10則 2025年4月~
「なぜなぜ分析10則」(2009年3月、日科技連出版社刊)の内容を一新し、人為ミスの原因追究の集大成として、小倉仁志がまとめたものが「現場・職場・組織を変える なぜなぜ分析活用術 全員で取り組む原因追究の強化書」(日科技連出版社刊)です。
その本では、従来の「なぜなぜ分析10則」を、新たに「新なぜなぜ分析10則」として改定したものを紹介しています。
以下が、その「新なぜなぜ分析10則」になります。
【 新なぜなぜ分析10則 】
| 第1則 | 「事象」や「なぜ」は1コマ表現にする
1コマずつにすることで、複数の問題を出しやすくする 1コマずつにすることで、筋の通らない「なぜ」を排除する |
| 第2則 | 初めの「なぜ」は、「そもそも」で考える
思いつくままに「なぜ」を考えてはいけない 「そもそも」で「なぜ1」を考えると、見落としがなくなる |
| 第3則 | 逆読みしても、筋が通るようにする
「なぜ」を逆方向に読み返すと、筋違い(理屈が合わない)がよくわかる |
| 第4則 | 並列の問題を見逃さない
「きっかけ」と「対処」で考える 段階ごとに考える 見方を変える 文を分解して考える |
| 第5則 | 「なぜ」には問題を書く
背景と問題を区別する 背景と矛盾する行為は、背景を加えて表現する |
| 第6則 | 「なぜ」には絵が浮かぶ文を書く
絵が浮かぶよう、キーワードを入れる 時点と主体をはっきりさせる 修飾語を入れて、状態をしっかりとらえる グラフ化できる表現にする 比較対象をはっきりさせる 表現のあいまいさを絵で補う |
| 第7則 | やらなかったミスなのか、間違えたミスなのか
「やらなくて失敗した」パターンと「やって失敗した」パターン 「やって失敗した」場合は、間違いの種類を特定する |
| 第8則 | 仮説を立てるときは、検証しながら進める
事実関係が不明な場合は、仮説と検証を繰り返しながら進める 仮説を立てる場合は、検証できる表現にする |
| 第9則 | 改善につながる「なぜ」が出てくるまで繰り返す
どんなときでも誰がやっても確実にできるようにする 改善には、担当者と管理職の観点がある |
| 第10則 | 主観が入る手前で「なぜ」を止める
「なぜ」の繰り返しの強要は止めよう ルールで決まっていないことまで持ち出さない 「べき論」を持ち出さない 決め事がある場合は、「(いつも、たまたま、全部、一部)確認しなかった」で止める |
なお、「新なぜなぜ分析10則」に合わせて、以前の「原因追究の進め方」(2009年)を若干修正し、以下のようにしました。
【 原因追究の進め方 】2025年~
| 1. 原因追究する事象の決定 |
| 2. 原因追究する目的の明示 |
| 3. 改善範囲(調査範囲)の設定 |
| 4. 体制図、いきさつフロー図などの作成 |
| 5. 前提条件の整理 |
| 6. なぜなぜ分析 |
| 7. 改善案の評価 |
| 8. 改善の実施計画の策定&改善実施 |
| 9. 効果の確認 |
| 10. 総点検と横展開 |
2020年度の言葉

| 失敗の原因追究に管理職も入って、自ら改善策を出す |
皆さんは、失敗を当事者だけに関わる問題で済ましてはいないだろうか。
失敗に至ったいきさつをはっきりさせて、なぜ失敗が発生したのか掘り下げていくと、ほとんどの失敗は当事者の関わる問題だけでなく、業務全体あるいは管理職の関わる問題もあることに気づく。
失敗というのは、会社や職場の脆弱な部分が、たまたま形になって表れてきたに過ぎない。
優れた管理職ほど、部下の失敗を見て、自らが関わる問題にも気づき、すみやかに改めていく。
管理職が自ら関わる問題に気づかず、失敗した当事者や関係者を攻めるのは論外である。
次回失敗しないためにはどうしたらよいか、管理職と当事者が一体になって、全員分の改善策を出すつもりで原因追究を進めることが大切だ。
コロナ禍により新たな取り組みが始まった職場や企業も少なくない。新たな取り組みの中での失敗であればなおさら、失敗の当事者と管理職が一緒に考えていく。
いち早く業務全体を変えていけるかどうかが、企業の生き残りの成否のカギを握ることはいうまでもない。
2020年8月12日 小倉 仁志










