気づき
「気づき」の顕在化とそれに基づく取り組みの定着化は、職場の活性化に欠かせません。
皆さんのお子さんでも同じだと思いますが、気づきのあるところに楽しさや、やりがいが生まれてくるのではないでしょうか。
もっとも、この場合の子供と言うのは、今の時代、小学生くらいまでかもしれませんが・・・・。
逆に、この「気づき」がなくなってきたら、かえって要注意です。マンネリ化という井戸の中に落ちていってしまう可能性があるからです。
しかしながら、いつも新鮮でいるというのも難しいものです。
では、いったいどのようにして、この「気づき」の能力を職場全体で高めていったら良いのでしょうか。
そのヒントを以下に述べていきます。
「なぜなぜ分析」ほど頻繁には述べていきませんが、日頃の指導を通して、私自身が「気づき」に対して、気づいたものを載せていきますので、ご興味のある方は、ぜひご覧下さい。
第6回 職場の気づきは「日報」から見直せ! 第5回 「気づき」には2通りある 第4回 早めの総点検 第3回 気づきの切り口 第2回 気づきのレベルアップの進め方 第1回 攻めにつながる守り、それが「気づき」 |
2020年度の言葉
失敗の原因追究に管理職も入って、自ら改善策を出す |
皆さんは、失敗を当事者だけに関わる問題で済ましてはいないだろうか。
失敗に至ったいきさつをはっきりさせて、なぜ失敗が発生したのか掘り下げていくと、ほとんどの失敗は当事者の関わる問題だけでなく、業務全体あるいは管理職の関わる問題もあることに気づく。
失敗というのは、会社や職場の脆弱な部分が、たまたま形になって表れてきたに過ぎない。
優れた管理職ほど、部下の失敗を見て、自らが関わる問題にも気づき、すみやかに改めていく。
管理職が自ら関わる問題に気づかず、失敗した当事者や関係者を攻めるのは論外である。
次回失敗しないためにはどうしたらよいか、管理職と当事者が一体になって、全員分の改善策を出すつもりで原因追究を進めることが大切だ。
コロナ禍により新たな取り組みが始まった職場や企業も少なくない。新たな取り組みの中での失敗であればなおさら、失敗の当事者と管理職が一緒に考えていく。
いち早く業務全体を変えていけるかどうかが、企業の生き残りの成否のカギを握ることはいうまでもない。
2020年8月12日 小倉 仁志